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【「見た目」戦略の科学 第3回】見た目で年収に10〜12%の差──同じ学歴でも容姿で出世が変わる

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2026年2月20日

【「見た目」戦略の科学 第3回】見た目で年収に10〜12%の差──同じ学歴でも容姿で出世が変わる

こんにちは、宮本文幸です。

連載「見た目」戦略の科学、第3回です。

第1回では「美人は生涯で3,500万円多く稼ぐ」、第2回では「第一印象は0.1秒で決まる」という衝撃の事実をお伝えしました。

今回は、「同じ学歴を持っていても、見た目で年収が変わる」という、さらに残酷な現実をデータとともにお伝えします。

衝撃の事実:同じMBA取得者でも、容姿で年収に10〜12%の差

あなたは、大学や大学院で必死に勉強し、MBA(経営学修士)を取得したとします。

同じMBAを持つ同期たちと、同じスタートラインに立ち、キャリアをスタートさせました。

能力も同じ、学歴も同じ、経験も同じ──。

それなのに、15年後、あなたの年収は、ある同期よりも10〜12%低いかもしれません。

その理由は、ただ一つ。「見た目」の違いです。

737名を15年間追跡した調査

テキサス大学のダニエル・ハマーメッシュ教授とジェフ・ビドル教授は、カナダのビジネススクールを1973年〜1982年に卒業した737名のMBA取得者を対象に、15年間にわたる追跡調査を行いました。

この調査の画期的な点は、全員が「MBA取得者」という同じ学歴を持っているため、教育レベルの差を完全に排除できることです。

研究者たちは、卒業アルバムの顔写真を複数の評価者に見せ、容姿を5段階で評価してもらいました。評価者たちは、卒業生の職業や経歴を一切知らされず、純粋に「顔」だけを評価しました。

そして、その評価結果と、15年後の年収、役職、昇進のスピードを照合したのです。

結果は明確だった

容姿が**上位16%**と評価された人は、下位16%と評価された人に比べて、15年後の年収に10〜12%の差が生まれていました。

これは、年収600万円の人であれば、年間60〜72万円の差──月収にして5〜6万円の差です。

15年間で累計すると、約1,000万円以上の差になります。

同じMBA資格を持ち、同じような仕事をしていても、容姿だけでこれだけの差が生まれるのです。

なぜこうなるのか?

この現象は、経済学で「美人プレミアム(Beauty Premium)」と呼ばれています。

ハマーメッシュ教授の研究によると、容姿が良いことで得られる経済的利益には、いくつかのメカニズムがあります。

1. 採用段階での有利さ

面接官は、無意識のうちに容姿の良い候補者を「優秀だ」「信頼できる」と評価しやすい傾向があります。

これは、前回お伝えした「ハロー効果」によるものです。容姿という目立つ特徴が、能力や人格の評価にまで影響を与えてしまうのです。

2. 昇進・昇格での有利さ

容姿の良い社員は、「リーダーシップがある」「顧客対応が上手い」「信頼できる」と評価されやすく、結果として昇進のチャンスが多くなります。

MBA取得者の調査でも、容姿が良いと評価された人ほど、管理職に就く確率が高く、出世が早いことが確認されています。

3. 評価・査定での有利さ

同じ成果を出しても、容姿の良い人の方が高く評価される傾向があります。

これは、上司や同僚が無意識のうちに「この人なら優秀だろう」という先入観を持っているためです。

4. 顧客・取引先からの信頼

営業や接客の場面では、容姿の良さが直接的に成果に結びつきます。

顧客は、容姿の良い担当者に対して好感を持ち、信頼しやすく、結果として契約や購入につながりやすくなります。

「美人プレミアム」と「醜人ペナルティ」の非対称性

ハマーメッシュ教授の研究で、さらに興味深い発見がありました。

それは、「美人プレミアム」よりも「醜人ペナルティ」の方が大きいということです。

データが示す非対称性

容姿を5段階で評価した調査では:

  • 容姿が「4点以上」(平均より上)の人が得る利益は限定的
  • 容姿が「2点以下」(平均より下)の人が被る損失は非常に大きい

つまり、美人やイケメンになることで得られる経済的利益は少ないが、平均以下の容姿であることで失う経済的損失は大きいのです。

これは希望のあるメッセージ

この発見は、実は希望のあるメッセージでもあります。

なぜなら、生まれつきの美人やイケメンである必要はなく、平均的な容姿まで改善すれば、大きなハンディキャップは避けられるということだからです。

あなたができること

「生まれつきの顔立ちは変えられない」──そう思われるかもしれません。

しかし、「醜人ペナルティ」を避け、平均レベルまで改善することは、誰にでも可能です。

1. 清潔感を徹底する

容姿の評価で最も重要なのは、「生まれつきの美醜」ではなく、清潔感です。

  • 髪型を整える
  • 服装を清潔に保つ
  • 体臭・口臭に気をつける
  • 爪を整える

これだけで、あなたの印象は「平均以上」になります。

2. 表情を明るくする

無表情や暗い表情は、「醜人ペナルティ」の大きな要因です。

  • 口角を上げる(自然な笑顔)
  • 目を開く(警戒心がないことを示す)
  • 眉を下げない(攻撃性がないことを示す)

鏡の前で、自分の「ニュートラルな表情」を確認してください。無表情が「不機嫌」に見えていませんか?

3. 姿勢を正す

姿勢の悪さは、「自信がない」「能力が低い」という印象を与えます。

  • 背筋を伸ばす
  • 肩を開く
  • 胸を張る

姿勢を正すだけで、あなたは「有能そう」「自信がある」という印象を与えます。

4. 服装を整える

MBA取得者でも、服装が乱れていれば「醜人ペナルティ」を受けます。

  • ビジネスシーンに適した服装
  • サイズの合った服
  • シワや汚れのない服

服装は、あなたの「プロ意識」を示す重要な要素です。

5. 顔の印象は変えられる

「平均以下」の顔立ちであっても、錯覚メイクを使えば、印象を大きく改善できます。

  • 目を大きく見せる
  • 顔を小さく見せる
  • 立体感を出す

錯覚メイクは、女性だけでなく、男性にも有効です。ナチュラルに見える高度なメイク技法によって、「化粧している」と気づかれずに印象を改善できます。

錯覚メイクの具体的な技法については、書籍『見た目の戦略vol.1』で詳しく解説しています。

まとめ

同じ学歴、同じ能力を持っていても、見た目で年収に10〜12%の差が生まれる──。

これは、ハマーメッシュ教授らのMBA取得者調査が示す科学的事実です。

しかし、重要なのは、「美人プレミアム」を得る必要はなく、「醜人ペナルティ」を避けることが重要だということです。

そして、そのために必要なのは、生まれつきの美醜ではなく、清潔感、表情、姿勢、服装、そして錯覚メイクです。

これらは、すべて今日から改善できるものです。

あなたのキャリアは、あなたの「見た目」への意識次第で、大きく変わります。

来週は、「清潔感は科学的に作れる」というテーマで、具体的な方法をお伝えします。


この記事で紹介した内容は、書籍『見た目の戦略vol.1』の一部です。

30の事実すべてと、それぞれの具体的な対策を知りたい方は、ぜひ書籍をお読みください。

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次回予告:
第4回「清潔感は科学的に作れる──第一印象を決める5つの要素」は、2026年2月27日(金)午後8時公開予定です。


カテゴリー: ヒトの「見た目」戦略 > ビジネス・キャリア編
タグ: 年収, キャリア, 美人プレミアム, MBA, 出世, Hamermesh

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宮本 文幸
ヒトとモノの「売れる見た目」を科学する
桜美林大学 ビジネスマネジメント学群 教授

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