温泉のカテゴリー・イノベーション!?~有馬の“ツリーハウス温泉”
コロナで観光業の厳しい状況が続いています。そのような中で、新カテゴリーの温泉が出現しています。有馬温泉にある「有馬山叢 御所別墅」の、木の上に置かれた“ツリーハウス温泉”です。


みなさん、いかがでしょうか? 一目みたら釘付けになる外見。まさにアウトサイトです。イメージ・モチーフは「鴉(からす)の巣」だといえるでしょう。温泉の湯だまりも卵の黄身のようにも見えます。
なぜ鴉の巣なのか。その理由は有馬温泉のはじまりの伝説にあります。
昔、2人の神様、大已貴命と少彦名命が薬草を求めて有馬の地を歩いていたところ、3羽の傷ついたカラスが水たまりで水を浴びているところに遭遇。数日後、カラスの傷が治癒しているのに気づき高い効能を持つ温泉を発見したことが有馬温泉のはじまりとのことです(一休.com)。
この“ツリーハウス温泉”が応えてくれるインサイト(消費者も気づいていないニーズ)は「悠久の別世界に浸って身も心も癒したい」といったものだと推察されます。
周囲も森林にかこまれ、大自然と神話の世界に包まれ、現実世界をすっかり忘れ去ってしまうことでしょう。
まさにゼロ・プロモーション・マーケティングの事例になり得る事例と考えられます。
化粧品から紐解かれたイメージ・モチーフ理論は温泉にも適用できるものといえそうです。
コメントを残す